WebやITについて調べていると、
「もう少し情報を集めてから決めよう」
と思う場面は少なくありません。
慎重に考えること自体は悪くありませんが、
実際には 情報を集めすぎた結果、動けなくなる ケースも多く見てきました。
なぜ情報を集めれば集めるほど、
失敗しやすくなってしまうのでしょうか。
情報が増えるほど判断が難しくなる
情報が少ないうちは、
選択肢も限られているため判断は比較的シンプルです。
しかし調べ続けると、
- Aが良いと言っている人
- Bは危険だと言っている人
- Cは時代遅れだと言っている人
といったように、
正反対の意見が同時に目に入るようになります。
その結果、
「どれが正しいのか分からない」
という状態に陥ってしまいます。
前提条件の違いに気づきにくい
情報が多くなるほど、
それぞれの 前提条件の違い に気づきにくくなります。
- 企業規模
- 予算
- 知識レベル
- 目的
これらが違えば、
同じテーマでも結論は変わります。
前提を整理しないまま情報を集めると、
自分には当てはまらない意見まで
同じ土俵で比較してしまうことになります。
行動しない理由が増えていく
情報収集を続けていると、
次第に「やらない理由」が増えていきます。
- まだ調査が足りない
- 他の方法の方が良いかもしれない
- 失敗例も見たから怖い
こうして慎重さが増す一方で、
実際に試す機会はどんどん減っていきます。
結果として、
「何も始まらない」という状態に陥りがちです。
情報は「集めるもの」ではなく「使うもの」
情報収集の目的は、
安心するためでも、
完璧な答えを見つけるためでもありません。
本来は、
行動するための判断材料を集めることです。
ある程度情報を集めたら、
- 仮で決めてみる
- 小さく試してみる
- 合わなければ戻す
といった動き方の方が、
結果的に前に進みやすくなります。
完璧を目指すより、修正できる余地を残す
WebやITの分野では、
最初から完璧な選択をすることはほとんどできません。
だからこそ、
- 後から変更できるか
- やり直しが効くか
- 学びに変えられるか
といった視点を持つ方が現実的です。
最初の一歩を踏み出し、
必要に応じて修正していく方が、
結果的に失敗は少なくなります。
では、具体的に何を削ればいいのか。
小さな事業者向けに整理した記事はこちらです。

このブログで大切にしている考え方
このブログでは、
「たくさん調べてから決める」よりも
「最低限調べて、動きながら考える」
という考え方を大切にしています。
実際に触ってみないと分からないことは多く、
行動したからこそ見える情報もあります。
情報収集に疲れたときは、
一度立ち止まって
「もう十分ではないか」
と自分に問いかけてみるのもひとつの方法です。
まとめ
情報を集めすぎると失敗しやすくなる理由は、
- 情報が多すぎて判断できなくなる
- 前提条件の違いを見失いやすい
- 行動しない理由が増えてしまう
といった点にあります。
大切なのは、
完璧な正解を探し続けることではなく、
動ける状態を作ること。
このブログが、
迷ったときに一歩踏み出すための
きっかけになれば幸いです。